出版業界は不況と言われています。
情報の入手方法、勉強の仕方、娯楽の種類。
確かに、時代が進んだことで、本や雑誌から他のものに移っている部分は多いように思います。
出版業界の中では
①ネット書店が優位で、リアル書店が元気ない様子
利便性もより求められる時代なので、すぐに探せて、すぐに購入できて、重くなくて・・・
ということで、Amazonを筆頭にネット書店は愛用されていますね。
Amazonに対しては、日本でもいくつかの出版社が反発したり、フランスで規制されるなど抵抗勢力があるようですが、個人的にはネットとリアルは共存していくものだと思います。
リアル書店も、当然街に必要です。
それはショールームとしての役割、街の交流の場としての役割、文化の発信地としての役割は確実にあるからです。
そんな中で、個性派書店、ブックカフェなどが増えてきています。⇒別途特集します!
新しいタイプの書店。
大型チェーン書店。
そして、どちらでもない小さな普通の街の書店。
個性と大きさがなくても、そういった書店が生き残るには、好立地と教科書販売がないとダメ?他に何かできることはある?・・・ と言ったことも、ゆくゆく考えていきたいテーマです。
②電子書籍の台頭で、「紙の書籍」が将来に不安な様子
利便性の面からは、重くなくて、たくさんストックできて、検索もできて・・・など。
現状では、配信企業が事業撤退すると、購入した本が読めなくなる危険性が消費者にあるためか、思ったよりは普及していませんが、その点がクリアできればもっと広まると思います。まあ、既存の出版業界は直ちにはそれを歓迎しないでしょうし、電子書籍の供給側も利権が絡んでなかなか技術や規格の共有まで繋がらないのかもしれませんが。
それでも、時代の流れとして「共有(シェア)」は求められているので、遅かれ早かれ普及はすると思います。
供給側の技術・規格ももちろんですが、消費者側も知識や感想のシェアという面でも電子書籍を評価するでしょう。
それこそしがらみ・ビジネス的ハードルは高くなりますが、紙の本では一人の相手にしかできない、プレゼントや貸すこと、書き込みを見せることなど、を電子は技術的にはできるわけですから。
…と少し熱くなってしまいましたが、そこまでいくには、もう少し時間がかかりそうです。
(それまでの間)は、「紙の書籍」を利用してどうシェアしていくかを考える、のが面白そうです。
物自体のシェアでもいいですし、コンテンツのシェア(著作権にはもちろん注意して)、発生した感情や意見のシェアなど。
いくつか、既に面白い試みは行われていますよね。⇒そのうち特集してみます。
(その後の電子書籍との共存時代)が訪れたら、「紙の書籍」の価値の中で「物としての価値」の比率がより一層高まると思います。
「物としての価値」とは、その見た目の美しさと希少性ですね。
美しさ:
雑貨やアクセサリーなどのように、厳密にいるかいらないかって言ったらいらないかもしれないけど、欲しくなってしまう見た目。
もちろん内容が伴えば、それ以上のことはありません。
自分を表現するひとつのツールとして、インテリアのように楽しむものになっていくでしょう。
希少性:
数に限りがある、入手できる場所に限りがあるなど。
一番簡単な例としては、サイン入りとか限定版とか、既に取り入れられているものもありますね。
出版業界では、辛い声も聞こえてきますが、
私には、キラキラとした可能性がちりばめられているように見えています。